2月23日 活動報告(教師塾)

2月23日に実施した、寺子屋みやこ「教師塾」の報告をさせていただきます。

 志賀先生の授業では、「10歳の壁」のお話から始まりました。大事なものは「つ」のつくうちに…というお話をご存知でしょうか。「ひとつ」「ふたつ」…と年齢に「つ」がつくうちに子育ては勝負とよく言われます。10歳になると、二分の一成人式(立志式)が行われるように、志を自ら立てて、だれかに言われなくても動くことが大切になってきます。「志」という古代文字を読み解くと、足や心がついていることがわかります。自分の足で歩き始めることだと教えてくれます。そこからは、歩みを「続」けること、ひろく学ぶことへと物語は続いていきます。「博」という漢字には、苗木を植えるという意味が込められており、志を一人前の木にするには、「熱」も必要だと話されていました。熱意をもったり、熱中したりすることで、勢いよく自ら伸びていけるということを教えていただきました。

 吉川先生からは、道徳の授業についてのお話でした。はじめに、子どもたちの心の動きをみていくことの大切さについて、お話していただきました。授業で大事にしたい4つのポイントは、①課題をもつ、②交流できる、③生活とつながる、④見直せることです。建前だけでなく、本音を引き出せるように、「一人道徳」の時間をとくに大切にしていると教えていただきました。一人道徳とは、自分との対話の時間です。「本当はこう生きたい」という願いなど、子どもたちの素直な心を表現できるようにします。「深いところの自分の良さに気づけるか」がポイントだとわかりました。「お母さんの請求書」という道徳の教材を使って、実際の授業の仕方についても教えていただきました。子どもたちと本音で繋がりあえる関係をつくっていきたいなと思いました。

 毛利先生の授業は、「SDGsと学級経営」をテーマにお話をしていただきました。MOTTAINAIを広めた人物は・・・?そう、ワンガリ・マータイさん!です。すぐに言えましたか?道徳の教科書にも登場される人です。ぜひYouTubeでも観てみてください!「MOTTAINAI」とは、物の価値を十分に生かし切れておらず、無駄になっている状態を惜しむ意味だそうです。この言葉を使っている時点で、もうすでに惜しんでいる。そのことに意味があると話しておられました。また、写真から考えてみました。1本のチューリップの写真と、周りにたくさん咲いているチューリップの写真、どちらも同じチューリップですが、周りの様子で見え方が変わってきます。同じものでも環境によって変わるということです。さて、「持続可能な開発目標」がSDGsですが、これを学級経営で言うと、「持続可能な学級経営」です。「学級に誰一人取り残さない」とも言えます。教室でも大切にすることは変わらないと感じることができました。今、世界では6億8千万人もの子どもが貧困の状況にあります。ワンガリ・マータイさんは大切な4つのRに、「リデュース」「リユース」「リサイクル」に加えて、「リスペクト」と言っておられました。心に残る言葉でした。自分にできることを見つけていきたいなと感じました。

 次回も皆様と学び合えることを楽しみにしています!!

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