7月9日 活動報告(みのり校)

 昨日の、みのり校での活動の様子を紹介します。

 まずは子どもチーム、吉川先生の授業の様子です。「3人の石工」の絵を見て、この人たちには「どんな未来が待っているのだろう?」と考えてみました。Aさんは「きっとお金持ちにはなっていない。なぜならお金だけを求めてやっていないから。」、Bさんは「きっとこのまま続いている。」、Cさんは「もっと大きな仕事ができていると思う。」という意見が出ていました。交流を深める中で、子どもたちは「目に見える出来事も大事だけれど、目に見えないものも大事。」「自分の心の中の考えをもっていることが大事。そこが未来をつくっていくんだ。」と話していました。とても感心する意見でした。一人ひとりの考えがちがうことを認め合うことの大切さ(三者三様の考え方)に気づくこともできました。

 次に「心と運動会」というお話がありました。Aさんは「運動会、早くこないかなぁ。校庭10周しよう。がんばろう。ファイト!」という気持ち、Bさんは「いやだなぁ。運動会なんてこなければいいのに。つまんないな。なんでこんなことをしなくちゃいけないんだよ。」という気持ちで当日を迎えました。さて、どうなったでしょうか?

 Aさんは、みんなで力を合わせてゴールイン!できました。このことから、心と現実のつながりについて考えてみました。子どもたちは今までの自分の経験をふり返り、いじめられたときのいやな気持ちや、友達から命令されることがいやだったことなどを思い出して言葉にしてくれました。いやな思いがあったときに「ちょっと待てよ!」という心を大きくしていけば、問題解決ができることを学びました。

 大人チーム、毛利先生の授業では、「情報化社会に生きる」をテーマに交流しました。ヘレン・ケラーの教材が学校の教科書にも載っています。3行の文章から感じた印象と、実際の映像を見た印象とを比較しました。同じ正しいと思っている情報でも、差がでてくることが分かりました。「百聞は一見に如かず」という言葉があります。教育を通して、情報化社会でしっかりとした判断をもって生きる力を子どもたちにつけていけるようにしたいと、思いを共有することができました。

 後半は、親子で「絵本から学ぶ」時間をつくりました。各コーナーを子どもたちが自由に回り、大人から絵本の読み聞かせをしました。「これがいい!」と絵本を持って、ニコニコと笑顔でお話を聴いている様子が見られたり、お話にぐっと入り込み、絵本の世界に浸る様子が見られたりしました。たくさんの絵本が並んでいる中で、自分で選ぶことに良さがあります。普段の生活の中でも、「自己決定の場」が大切です。「どっちがいいと思う?」「どれにする?」など選択の機会を増やすことで、周りを見る子が育ちます。つい、「あんた、もう、これにしとき。」などと大人が決めてしまうこともありますが、少し意識して取り入れていけたらいいですね。その積み重ねで、すくすくと子どもたちが成長していきます。

 ふり返りでは今日楽しかったことを交流しました。最後に、使った場所を自分たちできれいに整えてから帰りました。その時にも「自分からやりたい!」という気持ちが表れていて、とてもすてきだなぁと思いました。

 また次回、いっしょに勉強できることを楽しみにしています!

 

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